2017 April

 

 

   
 
 
 
上野の東京都美術館に日伊国交樹立150周年記念「ティツィアーノとヴェネチ ア派」展を見に行く。水の都ヴェネツィアは15世紀から16世紀にか けて海 洋貿易により発展を遂げる中で、美術の黄金期を迎える。ティツィアーノを初め とするヴェネツィア・ルネッサンス美術の名作が一堂に並ぶ迫力 の展覧会。レ オナルド・ダビンチやラファエロが活躍してイタフィレンツエ派に対し、ティ ツィアーノ、ベッリーニ、ヴェロネーゼ、ティントレットな どのヴェネツィア 派、フィレンツェのウフィッツィ美術館とナポリのカポディモンテ美術館からの 名作が並ぶ。ティツィアーノの作品は壁画や教会の祭 壇画が多く、作品として 貸し出すことの出来る絵画は数少ないそう。

 

 

 
 
 
前川國男氏設計の東京都美術館も2010年から2012年の長い工期によるリ ニューアルですっかり生まれ変わった感がある。吹き抜けからの眺めも 箱庭と いうか、ボックス・アートの様で面白く「アート・ボーダレス」展を眺める。

 

 

   
 
 
 
銀座の美術家会館にある青羅ギャラリーに「西川きみえ展」を見に行く。母の古 い友人であり女子美の後輩でもあるN氏、京都で舞妓さんの絵を長く描 いてい らっしゃる。技術的なことはもちろんだけれど、200号クラスの大型の作品を 描くその体力は本当に大変なもの。舞妓さんを油絵で表現すると いう試みが面 白く、作品の力に引き込まれる。

 

 

 
 
 
 
  フランス人の建築家ドミニク・ペローデザインによる大阪富国生命ビルを見学す る。当時、ペローパリ事務所にいらした父の生徒さんであったM氏と久 しぶり に大阪でお目にかかるのでぜひ拝見したいと思っていたオフィスビル。低層部は 商業施設や金融施設、上層階がテナントオフィスと言う構成、美 しい吹き抜け やアトリウム、アメリカ人の光のアーティスト、ジェームス・タレルのインスタ レーションのような ライトアップが大阪の駅前では異彩を放っている。  

 

 

 
 
 
六本木のミッドタウンの地下は吹き抜け構造になっているところもあって、地下 なのに自然光が入る。「ストリート・ミュージアム」というネーミング も面白 く「パブリック・アート」とは違う、あくまでも「ミュージアム」・・・。

 

 

 
 
サンジェルマンには宣伝もしないし雑誌にも出ない「知る人ぞ知る」ブティック やギャラリーが数多くあるけれど、緑に包まれ奥まった小路にひっそり あるこ のギャラリーもその一つ。直訳すれば「女性のスペース」、女流作家や活動家の ドキュメンタリー写真はいつも刺激的。木の梁を活かした開放的 なスペースも 爽やかで気持ちが良い。

 

 

 
 
expo index レストランの帰り道、久しぶりに7区のアンティーク街を歩く。日本で言う「ア ンティーク」の概念を越えた、ブティック全体がもはや中世?と思うよ うな巨 大な家具や剥製、噴水などが並ぶ。次に覗いた時には無くなっているのだからど こかに売れて行ったという事・・・。 page top

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